現在,定期検査中の日本原子力発電(株)東海第二発電所は,東日本大震災後安全に停止したものの,津波による浸水により非常用ディーゼル発電機1台が故障するなどの被害もあった。
こうした被災状況や震災後の安全対策について確認するため,津波被害を受けた海水ポンプ室や原子炉立屋内の使用済み燃料プール,新たに配備された移動式電源車などを視察した。
東海第二発電所では,今回の震災を踏まえ,原子力安全・保安院から要請された必要な対策は講じられているものの,どのくらいの地震や津波を想定すればいいのかが決まっておらず,対策がこれで十分かどうかわからない状況にある。
国からは,未だに浜岡原子力発電所だけを停止した理由や他の原子力発電所が安全といえる根拠について説明がないが,これらを含め原子力発電所の安全基準等について具体的に示してもらいたい。
(写真:東海第二発電所視察の様子)
茨城空港は昨年3月の開港以来,アシアナ航空のソウル便に加え,スカイマーク社の神戸便・札幌便,中国のLCC(格安航空会社)である春秋航空の上海便が就航し,着実に路線を増やしてきた。
また,ターミナルビルでは様々なイベントを開催し,先月26日には来場者が開港から通算100万人を達成したほか,6月1日からはスカイマーク社の札幌便が1日2便化され,観光やビジネスでの一層の活用が期待されている。
一方で,東日本大震災後,福島第一原子力発電所事故の影響により,アシアナ航空のソウル便の運休が続いている。
この日開催した茨城空港利用促進等協議会では,国内外の航空会社に路線開設や拡大を働きかけることや,国に対し海外への風評被害対策の実施を要望していくことなどを決定した。
県内市町村や企業など会員の皆さんと力を合わせ,茨城空港の一層の利用促進と就航対策に取り組んでいきたい。
(写真:茨城空港利用促進等協議会総会の様子)
国の23年度補正予算と24年度予算編成を前に,県選出の国会議員の皆さんに「国の施策及び予算に関する提案・要望」についての説明会を開催した。
今回の要望では,東日本大震災に関して,弾力的な運用ができる復興基金の創設や被災者生活再建支援金の引き上げなどの財政措置のほか,原子力発電所事故について早期収束を図ることや因果関係のある全ての被害を補償対象とすることなど,全部で29項目を盛り込んだ。
また,来年度予算に関しては,大規模災害対策の強化や圏央道の早期全線開通など,7項目の新規要望を含む22項目の要望を取りまとめた。
これらの要望事項が着実に実現できるよう,県選出の国会議員の皆さんのご支援をいただきながら,積極的に国に働きかけてまいりたい。
(写真:中央要望説明会の様子)
7月24日に国営ひたち海浜公園を会場に,日中韓の若者による音楽交流イベント「TEENS ROCK ASIA」を開催する。
このイベントは,私が会長を務める県日中友好協会の青年委員会が提案し,昨年,上海万博を会場に実現したものであり,今年は,韓国も加え日中韓の3カ国のアマチュアバンドが出演する。
この日県庁に来てくれたイベント運営を支える高校生ボランティアの皆さんからは,「バンドが気持ちよく演奏できるようにしたい」あるいは「語学を活かしたい」などといった開催に向けた意気込みを伺うことができた。
高校生ボランティアの皆さんには,来場された方が茨城によい印象をもって帰ってもらえるようイベントの成功に向けて頑張っていただくとともに,音楽を愛する若者同士,交流の輪を広げていってもらいたい。
(写真:「TEENS ROCK」関係者の皆さんと)
我が国最大の総合美術展である日展の巡回展が13年ぶりに本県で開催され,会場となる近代美術館でのオープニングセレモニーに出席した。
今回の日展茨城展では,国内芸術界をリードする大家から新鋭作家までの作品と,本県関係作家の作品あわせて370点余りが展示されている。
震災から3ヶ月が経過し,県民の皆さんの文化芸術への関心ももどりつつある中で,日本美術最高峰の作品を身近に鑑賞できる機会に恵まれたことは大変意義深いことである。
ぜひ,たくさんの県民の皆さんにご鑑賞いただきたい。
(写真:オープニングセレモニーでのあいさつ)
県立カシマサッカースタジアムで開催された震災復興チャリティーイベント「SMILE AGAIN」に参加し,ジーコ率いる鹿島アントラーズOBとJリーグOBとの試合を観戦した。
カシマサッカースタジアムは,今回の震災で,屋根に設置されたキャットウォーク(管理用通路)が破損し,敷設していたスピーカーが落下・破損したほか,観客席の倒壊や大型映像装置の損傷など大きな被害を受けた。
そのため鹿島アントラーズのホームゲームを開催できず,ファンの皆さんには大変なご不便をおかけした。
このたび県の応急工事も完了し,今回のチャリテイベントを機に試合が開催できるようになった。
カシマにサッカーが戻り,強いアントラーズが復活することで,これまで以上に地域の皆さんが元気になってくれることを期待している。
(写真:大会関係者及び出場選手の皆さんと)
国際連合食糧農業機関(FAO)が,6月1日をWorld Milk Day(世界牛乳の日)と定めていることから,日本でも毎年6月1日を「牛乳の日」,6月を「牛乳月間」として,牛乳や乳製品の理解を深める活動が進められている。
この「牛乳の日」にあわせ,茨城県牛乳普及協会(会長 大槻和夫)の皆さんが5名のミルク大使とともに県産牛乳のPRに来られた。
本県は,生乳生産量,産出額ともに全国第8位であり,国内有数の牛乳生産県である。福島県第一原子力発電所事故の影響により,一時原乳の出荷制限がされたものの4月11日には解除され,毎週県が行っている検査では放射性物質は検出されておらず,安心して召し上がっていただける。
おいしく健康にもよい茨城県産牛乳をぜひ多くの皆さんにご賞味いただきたい。
(写真:県牛乳普及協会の皆さんと)