東日本大震災や原発事故に関して,枝野幸男経済産業大臣と鈴木克昌民主党幹事長代理に要望を行った。
原発事故の影響により,健康不安や風評被害が続いている。特に,企業立地については,昨年の立地件数が平年の3割まで落ち込む見込みであり,その回復を図ることが本県経済の復興のために喫緊の課題となっている。
こうした中で,昨年,本県が中心となって栃木県や宮城県とともに国に要望し,新年度予算案に140億円の企業立地促進補助金を措置していただいた。
今回,このことについて枝野大臣にお礼を申し上げるとともに,当該補助金の配分にあたっては本県に配慮することや,風評払拭に向けて国内外企業への正確な情報発信を強化することなどを要望した。
また,東海第二発電所の再稼働について,運転開始から34年目に入っていること,30㎞圏内に100万人が居住し,東京からも大変近いことなどを勘案するとともに,地元自治体や住民の意見を最大限尊重して,慎重に検討されるようお願いした。
枝野大臣は,「原発事故により,福島県に次いで茨城県が大きな被害を受けていることは十分承知している。東海第二発電所の再稼働については,まだ検討段階であり,様々なことについて地元と相談していくことは重要である。」と言っておられた。
本県の置かれた状況を十分にご理解いただき,要望についてご配慮いただけることを期待している。
(写真:(上)枝野経済産業大臣へ要望書の手交)
昨年12月に静岡県で開催された技能五輪全国大会において金賞を受賞した5名の皆さんが,報告にきてくれた。
この大会は,全国から23歳以下の技術者およそ千人が参加して40職種についての技術を競うものだ。
受賞者の皆さんは,それぞれ「旋盤」や「構造物鉄工」,「電気溶接」,「電工」,「工場電気設備」の職種で栄冠に輝いた。5職種での金賞受賞は,愛知県に次いで2番目に多い。
日本人は大変器用であり,こうした技術・技能は,世界的にも高く評価されている。しかしながら,近年,若者たちが,ものづくりや科学技術の分野を避けがちな傾向にある。そうした中で,彼らが金賞を受賞したことは大変素晴らしいことであり,後輩たちの励みにもなる。
今後,本県産業をリードする技能者として活躍いただくとともに,その技術をぜひ後輩の世代にも伝えていってもらいたい。
(写真:技能五輪全国大会金賞受賞者の皆さんと)
総理官邸で開催された総合特別区域・環境未来都市指定書等授与式に出席し,野田総理大臣から「つくば国際戦略総合特区」の指定書をいただいた。
国際戦略総合特区は,昨年策定された国の新成長戦略の柱の一つであり,国際競争力のある拠点づくりを進めるための制度である。指定を受けると,規制緩和をはじめ税制・財政・金融など様々な面で特例措置が認められる。今回,本県を含め全国で7地域が国際戦略総合特区の指定を受けた。
本県が提案している「つくば国際戦略総合特区」は,つくばや東海などの科学技術の集積を活かし,次世代がん治療(BNCT)や生活支援ロボットの実用化といったライフイノベーションと,藻類バイオマスエネルギーの実用化や世界的ナノテク拠点の形成といったグリーンイノベーションの実現を目指すものだ。
今後,総合特区の名に恥じないようそのメリットを十分活かし,日本の発展の一翼を担っていけるような科学技術創造立県を目指してまいりたい。
(写真:総合特別区域・環境未来都市指定書等授与式の様子)
こども福祉医療センターは,施設の老朽化や利用者の変化等に対応するため,民間施設として整備運営することを進めている。
今般,こども福祉医療センターの新施設の整備運営に関し,事業者である社会福祉法人「愛正会」の金川一郎会長と基本協定書を締結した。
新しい施設は,県内唯一の肢体不自由児施設としての機能に加え,新たに重症心身障害児施設などを併設し,規模も大きくなる。また,利用者から要望の強い機能訓練の強化や新たな診療科目の設置なども計画されており,大変充実した施設になると考えている。
今回の基本協定の締結を踏まえ,県としてもいろいろな形で支援を行っていくが,利用者の皆さんに「こども福祉医療センターが新しくなって良かった」と思ってもらえるような施設となることを期待している。
(写真:社会福祉法人「愛正会」の金川会長と)
常総市で開催された消防出初式に出席した。
昨年は,我が国の観測史上最大規模の巨大地震と津波により,想像を絶する災害が発生した。また,原子力事故の影響が今も続いている。
常総市においても,死者1名,約1,000棟の住宅被害が発生したほか,市役所の水海道庁舎旧庁舎や石下西中学校が使用不能となるなど,大きな被害に見舞われた。
こうした中で,消防職・団員の皆さんには,住民の避難誘導や安否確認,倒壊家屋における危険の除去や避難所での支援活動など多岐にわたってご尽力いただき,心から感謝している。
県としても,この度の東日本大震災を踏まえ,県民の皆さんが安心して暮らせるよう防災体制の充実に努めてまいりたい。
(写真:防火活動等に功績のあった「大花羽婦人防火クラブ」へ表彰状授与の様子)