茨城空港ターミナルビルにおいて,コンビニエンスストア形態の新規テナントの開設や既存店舗の改装など,開港後初めての大幅なリニューアルが完了し,記念セレモニーを開催した。
茨城空港は,平成22年3月に全国
98番目の空港として開港した際は,就航路線がソウル便のみと大変厳しい状況の中でのスタートであったが,ターミナルビルに入居してくださった店舗等の皆さんが一生懸命取り組んでくださったことなどもあり,昨年度は120万人の来場者を迎えるなど,本県の主要観光スポットの一つとなってきている。
片道500円で利用できる東京駅連絡バスや1,000円レンタカーなど,様々な方策で航空機利用者の利便性向上に取り組んでいるところであるが,今回のリニューアルを契機に,今以上に多くの方々にターミナルビルを利用していただくとともに,航空機利用者のさらなる増加にも努めていきたいと考えている。
(写真:記念セレモニーの様子)
第85回中央教育審議会(以下「中教審」)の総会が都内で開催された。
中教審は,文部科学大臣からの諮問に応じて,教育の振興や人材育成などに関する重要事項を調査審議し,大臣に意見を述べる機関であり,私は今年の1月から,全国の知事の代表として委員を務めている。
会議では,今年度から5年間の教育行政の指針となる「第2期教育振興基本計画」についての答申や,「今後の地方教育行政の在り方」についての諮問などが行われた。
私からは,児童生徒の減少が進む地方において,学校の維持と子どもたちの切磋琢磨しあう機会や環境の確保との兼ね合いの中,いかに学校の統廃合を進めていけるかも,今後の課題の一つであることを指摘した。
また,地方教育行政の在り方に関しては,地方では教育長の任命には議会の同意を要するが,国では,文部科学大臣はたくさん大臣がいる中の1人であり,中教審の委員もまた国会の同意を得ていないなど,政治的中立といいつつも制度に違いや矛盾があることなどを申し上げた。
「今後の地方教育行政の在り方」については,これから議論が続けられることとなるが,地方教育行政を円滑かつ効果・効率的に進めていくことができるよう,地方の意見をしっかりと訴えていきたい。
(写真:会議の様子)
水戸市の大工町一丁目地区市街地再開発事業の再開発ビル「トモスみと」の竣工式に出席した。
この再開発事業は,平成3年に準備会が発足したものであり,実に20年の年月を要するものとなった。
県としても,県都水戸市の中心市街地を元気にしなくてはならないとの強い思いを持って,市と一緒に支援をしてきたところであり,10階建てのホテル,
15階建てのマンション,7階建ての業務棟で構成されるこの「トモスみと」の完成は大変喜ばしい限りである。
最近では,「水戸バー・バル・バール」や「水戸コン」など,ボランティアを中心に市街地活性化の動きが盛んになってきており,まちなかの賑わいを取り戻そうとする取組が数多く展開されている中,この再開発ビルの竣工が新たな起爆剤となって,周辺地区まで含めた活性化が図られることを期待している。
(写真:(上)あいさつの様子,(下)鏡開きの様子)
東日本大震災で発生した宮城県の災害廃棄物を本県で受入れたことに対するお礼を述べるため,宮城県の村井嘉浩知事が来庁された。
本県では,笠間市の「エコフロンティアかさま」などにおいて,3月末時点までに約2万6千トンの災害廃棄物を受入れてきた。
このため,受入れにあたって深いご理解とご協力をいただいた,笠間市の住民代表の方々にもご同席していただいた。
村井知事からは,「茨城県も大きな被害を受けて大変な中,本県の災害廃棄物を受け入れていただき,大変感謝している。」として感謝状を贈呈していただいた。
私からは,本日同席されているお二人をはじめ地元の方々の協力があってのものであり,今後も地元の方々の理解を踏まえながら協力していきたいことなどをお伝えした。
宮城県も本県も未だ復興の道半ばであるが,今後は,観光客の誘致など様々な取組において,両県の連携を深めあっていきたいと考えている。
(写真:感謝状を受け取っている様子)
環境省の主催による「第1回指定廃棄物処理促進市町村長会議」が開催された。
この会議は,福島第一原発事故によって生じた,放射性セシウムの濃度が8,000ベクレル/kgを超える指定廃棄物の最終処分場候補地を選定するにあたり,国が県及び県内全ての市町村長と意見交換を行うため開催したもので,国からは井上信治環境副大臣らが出席した。
私からは,会議の冒頭において,県内には現在,約3,600トンの指定廃棄物が13市町村に保管されているが,これらは周辺市町村から流域下水道などを通じて集約されたものも多く含まれていることから13市町村だけの問題ではないこと,候補地の選定にあたってはお互いの共通理解と受入市町村への感謝の気持ちが大切であることなどを申し上げた。
会議では,各市町村長さん方から様々な意見や質問などが出されたが,これらの意見を国できちんと受けとめていただき,国の有識者会議において検討を深めていただくとともに,次回以降の市町村長会議を通じてさらなる意見交換を重ね,納得のいく結論を出していただきたい。
県立としては3校目の中高一貫教育校となる「古河中等教育学校」の開校式と入学式に出席した。
本県では,時代の進展や生徒のニーズに対応した特色ある学校づくりを進めるため,第2次の高校再編整備計画に取り組んでおり,中高一貫教育校の設置はその一つとして推進してきたものだ。
資源小国の日本が,世界の中で確固たる地位を維持していくためには,最先端の科学技術の担い手や国際社会で活躍できる人材の育成が極めて重要だ。そのため,理数教育や国際理解教育の充実に力を入れている。
新入生の皆さんには,校訓の「Challenge(チャレンジ)」を胸に,何事にも関心を持ち失敗を恐れずにチャレンジしていただき,これからの茨城や日本をリードしていく人材として育ってくれることを大いに期待している。
(写真:開校式でのあいさつの様子)