常磐線沿線の市町村長や議長をはじめ,約200名の関係者の出席のもと,水戸市内で「常磐線東京駅乗り入れ促進大会」を開催した。
いよいよ来年度末には常磐線の東京駅乗り入れが実現するが,宇都宮線と高崎線との共用となるため,乗入本数をいかに多く確保できるかが極めて重要な課題である。
このため,大会では,関係者が一丸となって,JR東日本への働きかけを強化するとともに,さらなる利用促進に取り組んでいくことを決議した。
これまで「東北縦貫線」とされてきた東京駅に乗り入れする路線の愛称も「上野東京ライン」と決まり,開業に向けた準備が進みつつあることから,一本でも多くの乗り入れが実現できるよう取り組みを強めていきたい。
(写真:あいさつの様子)
茨城大学人文学部の講座「政治とメディア」の一環として,学生50人に対して「県政運営とメディア」をテーマに講義などを行った。
講義では,茨城空港やつくばエクスプレス沿線開発などの過去の新聞記事を示しながら,マスコミは時には地域を盛り上げるために行政と一緒の方向を向いた報道も必要なのに,そうした報道が少ないことなど,日頃感じていることをお話しした。
また,講義の後には,学生達が記者となった模擬記者会見を行った。県北振興や公共交通の問題など本物の記者顔負けの質問もあり,若々しい意見を聴くことができ,楽しい時間を過ごすことができた。
学生の皆さんには,これからの日本,茨城をよくするためにはどうすればいいのかという発想に立って,何事にも積極的に取り組んでいってもらいたい。
(写真:学生から質問を受けている様子)
福島原発事故に係る損害賠償について,東京電力が一部の事業者に賠償を打ち切る旨を通知していたため,東京電力茨城支店の関支店長に対し申入れを行った。
私から,事故との相当因果関係が認められる損害は全て賠償の対象とするとともに早急に賠償金全額を支払ってほしいことや,事業者の立場に立って誠意を持って対応し,実態を的確に把握した上で丁寧に協議を進めてほしいことなどを,強く要請した。
関支店長から,「一部丁寧さに欠ける事例があり大変申し訳ない。今後は丁寧かつ真摯に対応していく。」との話があった。
風評の止まない中,必死に取り組んでいる事業者に対し,東京電力には誠意を持ってしっかりと対処していただきたい。
(写真:申入書手交の様子)
筑波研究学園都市建設の閣議了解から50周年を記念して,つくば市,筑波大学とともに記念式典を開催した。
筑波研究学園都市は,昭和38年の閣議了解以降,昭和48年に筑波大学が開学,昭和60年につくば科学万博の開催,そして平成17年のつくばエクスプレスの開業など,着実に発展してきた。
また,一昨年には,「つくば国際戦略総合特区」の指定を受け,次世代がん治療法BNCT(ホウ素中性子捕捉療法)や生活支援ロボット「HAL」の実用化などのプロジェクトが進められている。これらのプロジェクトは全国7つの国際戦略総合特区の中で最も実用化に近いレベルにある。
筑波研究学園都市から,本県はもとより日本の発展の一翼を担う新事業・新産業が次々と創出されていければと考えている。
(写真:あいさつの様子)
国土交通省と県,ひたちなか市,笠間市の共催による「大規模津波・地震防災総合訓練」を,茨城港常陸那珂港区と笠間芸術の森公園をメイン会場として実施した。
今回は,ひたちなか会場で約1万人,笠間会場で約3千7百人の方々に参加いただき,両会場間の情報通信訓練や物資輸送訓練といった同時多発災害への対応訓練を行うとともに,自主防災組織による避難所運営訓練やJR・観光協会と連携した帰宅困難者対策訓練など,大震災の経験を踏まえた実践的な訓練を実施した。
今後とも,防災体制のさらなる充実強化に取り組むとともに,災害に強い県土づくりを進めていきたい。
(写真:笠間会場・視察の様子)
本年は,713年に風土記編さんの詔が出されてから1300年に当たるため,「常陸国風土記1300年記念フォーラム&フェスタ」を開催した。
フォーラムでは,小学生を対象に実施した「いばらき風土記新聞等コンクール」の表彰式やトークショー,コンサートなどを行った。
常陸国風土記には,「田の土も肥え,山の幸海の幸に恵まれ,人々は満足しゆったりと暮らしている。常世の国とはこの国のことであろうか。」などと記されており,本県が当時,豊かな地であったことを知ることができる。
県や市町村などにより,50を超える記念事業やイベントなどが行われており,これらを通して郷土愛が醸成されていくことを期待している。
(写真:コンクール表彰の様子)
安全・安心で美味しい本県の農林水産物を,より多くの方々に味わい知ってもらうため,笠間芸術の森公園において「茨城をたべよう収穫祭」を開催した。
常陸牛や生シラス,栗などをはじめ新鮮で美味しい農林水産物やそれらを使った料理の試食・販売が行われ,来場者の方々には,本県の秋の味覚を楽しんでいただけたことと思う。
2日間で約21万人もの来場者があり,フレンチの巨匠・坂井宏行シェフの監修による「茨城をたべよう弁当」は,両日とも300食があっという間に売り切れてしまった。
この収穫祭が,原発事故の風評を吹き飛ばし,元気な茨城を取り戻す大きなきっかけの一つになってくれればありがたい。
(写真:開会式の様子)