10月20日に,県道里根神岡上線バイパスの600mが開通した。この路線は,今後整備される国道6号(仮称)勿来バイパスに直結する重要な道路であり,また,今回の開通により,新装となった北茨城市民病院への円滑なアクセスが確保されたところだ。
22日には,県道城里那珂線において,那珂川に架かる那珂西大橋(水戸市・那珂市間)を含む900mが開通した。新橋架橋により,最寄りの国田大橋など那珂川渡河部の渋滞緩和が大幅に図られることとなる。
また,24日には,国道355号牛堀麻生バイパス約11kmのうち,国道
51号に接続する約1.2kmが開通した。この路線は,鹿行地域と県南地域,県央地域を連携する重要な幹線道路であり,今回の開通により,潮来市内における円滑な交通と歩行者の安全の確保が図られる。
これらの路線の開通は,渋滞緩和や利用者の安全性向上はもとより,物流の効率化や観光振興など地域の活性化,さらには,災害時の緊急輸送などに大きく貢献するものと期待している。
(写真:3路線の開通式の様子)
「関東地方知事会議」が都内で開催され,国の施策及び予算に関する提案・要望等について協議した。
私からは,「日本の成長を支える国際政策の取組み」に関して,日本が国際社会での地位を維持していくには,経済の中枢であり最先端の科学技術が集積している関東圏こそが,アジア諸国や新興国の成長活力を取り込んでいく必要があることを訴えた。また,そのためには,国も,海外企業の積極的誘致や農林水産物等の輸出促進,外国人観光客の誘致,外国人材の積極的登用,首都圏とその周辺空港の活用促進などに強力に取り組んでいく必要があることなどを申し上げ,関東地方知事会として要望することとなった。
(写真:会議の様子)
新しい北茨城市民病院の開所式に出席した。
前身である北茨城市立総合病院は,北茨城市民の身近な医療機関として,また,日立保健医療圏の中核的な医療機関として大きな役割を果たしてきた。東日本大震災により建物・設備などが大きな被害を受けたが,関係者の皆さんの懸命な努力により,通常診療を続けながら復旧に努め,11月4日に新病院がオープンできることとなった。
新病院については,総事業費約70億円のうち,県は地域医療再生基金などを活用し約30億円を補助しており,建物の免震化とともに,療養病床や回復リハビリテーション機能,ヘリポートなどが整備され,これまで以上に充実した医療サービスの提供が可能となった。加えて,自治医科大学卒業医師の派遣や,筑波大学からの県の寄付講座による医師派遣など,医師確保の面でもできる限りの支援を行っている。
今後とも,地域医療の充実に積極的に取り組んでいきたい。
(写真:開所式の様子)
都内で,「いばらきの港説明会」を開催した。本年も,本県の工業団地に関心のある企業等をはじめ,荷主企業や船会社など700名を超える大勢の方々にご出席いただいた。
本県では,これまで企業が活動しやすい環境づくりに力を入れてきたところであり,昨年は,工場立地件数や県外企業立地件数,工場立地面積(電気業を除く)が全国1位となるとともに,茨城港と鹿島港における取扱貨物量も過去最高となるなど,順調に進展してきている。さらに,北米への自動車輸出が好調な富士重工業(株)から,茨城港常陸那珂港区を利用したいとの意向が示されており,本県港湾の更なる利用促進が期待されるところだ。
引き続き,広域交通ネットワークの整備を推進するとともに,企業立地補助金や税制上の特例措置なども活用しながら,企業立地の推進,港湾の振興に全力で取り組んでまいりたい。
(写真:会場の様子)
長寿社会の未来を拓く」をテーマに,健康づくりや疾病予防など予防医学に取り組んでいる方々が県内外から集まり,第59回予防医学事業推進大会が水戸市で開催された。
医療や介護など増大する社会保障費を抑制し,また高齢者のQOLをいかに改善するかといった深刻な課題に対応していくため,年々,予防医学の重要性が高まっている。
私は,平成16年から本県独自の取組みとしてシルバーリハビリ体操の普及に努め,養成した指導士は6,000人を超え,体操教室への参加者は年間約48万人にのぼっているほか,ヘルスロードの指定は現在約1,000kmにも及んでいる。また,約5,000人の食生活改善推進員のみなさんの協力をいただき,望ましい食生活の普及啓発など予防医学の観点からの施策に先進的に取り組んできたところだ。こうした取組みにより,本県の健康寿命は,男性が全国4位,女性が全国7位と良い状況にある。
今後とも,県民の健康づくりを積極的に推進してまいりたい。
※QOL:Quality of Life
(写真:あいさつの様子)
10月5日から10日まで,サン国家主席の招請を受けて,県議会や市町村,農業・商工業団体や友好団体等の皆さんとベトナムを訪問した。
現地では,サン国家主席をはじめ農業農村開発大臣など政府要人と会談し,本県とベトナムの協力関係を強化していくことを確認するとともに,北部のナムディン省,南部のホーチミン市やドンタップ省などの地方政府を訪問し,人民委員長との会談や農業地域などの視察を行った。
今回の訪問によって,農業分野では,JICAを活用し来年の早い時期に技術者の交流を始めることを確認するとともに,ハノイ・シェラトンホテルを常陸牛肉販売推奨店の海外第1号店として認定し,レストランで常陸牛を提供してもらうことになった。商工業分野では,投資ミッションに参加した企業の中から,来年度早々にベトナムへの進出を決定した企業も出てきたところだ。
ベトナムは,経済成長が著しく,県産品の輸出や企業の投資先として,さらには人材交流などの上からも大変魅力的な国である。
今後,農業分野をはじめ幅広い交流の拡大に努め,連携を深めてまいりたいと考えている。
(写真:ベトナム国家主席府で)
ヤフー(株)が主催する「ご当地メシ決定戦!2014」において,本県代表の龍ケ崎コロッケがグランプリを獲得したことを受け,県に対してもグランプリトロフィーと副賞を贈呈していただいた。
龍ケ崎コロッケが,県予選突破後,関東ブロック大会では宇都宮餃子を抑え,また,宮崎県のチキン南蛮など全国の名だたるご当地グルメを抑えて日本一になったことはうれしい限りである。
龍ケ崎コロッケは,平成12年に商工会女性部が始めた取組みで,グルメによるまちおこしの草分け的存在である。人口減少や高齢化が急速に進む中で,地域の活力を維持していくためには,こうした地域資源を活用した取組みも大変重要だ。県内各地で地域が主体となった数多くの取組みが進むとともに,本県の顔となるようなブランドが育っていくことを期待している。
(写真:地元産米粉とレンコンを使ったクリームコロッケ)