圏央道の境古河ICから東北道に接続する久喜白岡JCTまでの区間
約20kmが開通となり,国や埼玉県などと共催で開通式を行った。
圏央道は,首都圏の道路交通の円滑化や災害発生時等における緊急輸送路の確保,沿線地域の活性化など,多くの役割を担う極めて重要な道路である。
圏央道の開通を見据え,五霞町や境町,坂東市,常総市などの沿線地域では,インターチェンジ周辺における企業誘致などに向けた様々な活動を進めており,県としてもこれらの取組みを積極的に支援している。
県としては,残る県内区間が平成27年度内に着実に開通するよう,国に対して強く働きかけるとともに,引き続きできる限りの協力を行ってまいりたい。
県立こころの医療センター内の筑波海軍航空隊記念館前において開催された慰霊献茶式に出席した。
映画「永遠の0」に感動した裏千家の鵬雲齋千玄室大宗匠(ほううんさいせんげんしつだいそうしょう)が,海軍飛行予備学生同期と筑波海軍航空隊隊員の慰霊,そして恒久の平和を願うため,この地を訪問された。
大宗匠は学徒出陣し,特攻隊員として終戦を迎えられた。戦後は茶道の普及や日本文化の発展に寄与され,ユネスコ親善大使も務めるなど,平和・文化活動に幅広く活躍されている。
今日の我が国の平和と繁栄は,戦没者の方々の尊い犠牲のうえに築かれたものである。我々は,悲惨な戦争の教訓を風化させることなく次の世代に語り継いでいくとともに,世界の恒久平和の実現に貢献していかなくてはならない。
日本の魅力を地方から発信し,海外へ売り込む戦略を議論する「地方版クールジャパン推進会議」がつくば市で開催された。
主催者として山口俊一クールジャパン戦略担当大臣が出席し,県内からは海外展開に取り組む企業の代表などが出席した。
私から,本県が進めるベトナムなどへの海外展開や,世界に誇るつくばの最先端科学技術の集積などを紹介し,農業の海外展開やロボット産業の成長には国の支援が必要なことを主張した。
また,サイバーダイン(株)の山海嘉之社長によるロボットスーツ「HAL」のデモンストレーションや,木内酒造(資)の木内敏之取締役による海外30か国への地ビール輸出の紹介など,それぞれの取組事例等が披露された。
山口大臣からは「茨城の取組みは参考になった。世界に発信していくとともに,国内においても地域活性化につなげていきたい」との発言をいただいた。大変有意義な会議になったと思う。
ジェトロの招聘により茨城の観光地などを視察・体験いただいたベトナム・台湾の旅行会社やメディアの方々に,県内の旅行業者等と交流を深めていただこうと,ジェトロと共催でレセプションを開催した。
昨年の私のベトナム訪問が現地で大きく報道されたこともあり,ベトナムでの茨城の知名度は高まっており,また,茨城に大変好印象を抱いてくれているそうだ。
参加していたベトナム国営放送から受けたインタビューで,私から改めて茨城の魅力を紹介したほか,県のホームページにベトナム語の表記を加えたり,県庁にベトナム語が話せるスタッフを配置するなどして,茨城に来て良かったと思ってもらえる態勢にしていくとPRした。
平成25年に3本だった海外からの本県周遊ツアー数を,平成26年には
150本にまで増やすことができた。今後もしっかりと誘客促進に取り組んでまいりたい。
JR東日本・上野東京ラインが開業し,常磐線の東京駅,品川駅乗り入れがスタートした。
開業を記念して水戸駅で行われた出発式に私も出席した。いばらき大使の磯山さやかさんが一日駅長となり,出発進行の合図を出すなど開業に花を添えてくれた。
常磐線は,データイム・夕夜間に毎時4本,そのうち特急はデータイムの全ての列車と夕夜間の毎時1本が東京駅,品川駅に乗り入れることとなり,横浜・関西方面とのアクセスが格段に向上し,本県のイメージアップや交流の拡大につながるものと大いに期待している。
宇都宮線や高崎線といった競合路線がある中,さらなる乗入本数の確保のためには,利用者を一人でも多く増やしていくことが重要であり,引き続き,沿線市町村や観光団体などと連携し,常磐線の利用促進に努めていきたい。
東日本大震災四周年追悼・復興祈念式典を北茨城市と合同で大津漁港において開催した。ご遺族の皆様をはじめ
約500名の方々にご参列いただいた。
式典では,国の追悼式が放映される中,震災発生時刻の14時46分に黙とうを捧げ,天皇陛下のお言葉を拝聴した。
その後,私の式辞などに続いて,地元の精華小学校の児童たちによる「花は咲く」などの献唱や参列者による献花,漁船による追悼航行が行われた。
震災から四年。被害が甚大であった大津漁港などを除きインフラの復旧は完了しつつある。一方で,原発事故による風評被害の払拭や被災した市庁舎の建て替え,潮来市などにおける液状化対策などの課題が残されており,復興は未だ道半ばである。
本県の復興とさらなる発展に向け,災害に強い県土づくりを進めるとともに,「人が輝く 元気で住みよい いばらき」の実現に全力で取り組んでいく。
キャロライン・ケネディ駐日アメリカ大使が来県し,偕楽園を訪問してくれた。本県訪問は今回が初めてとのことである。
水戸市内の小学生らによる出迎えの後,私が園内を案内し,見ごろを迎えた約3千本の梅や,好文亭から眼下に広がる美しい梅林と千波湖の眺めを楽しんでいただいた。
また,好文亭での会談では,東日本大震災による本県の被災状況や本県の概要を説明した。大使からは,「被災された皆さんにお見舞い申し上げるとともに,復興にあたられている県民の皆さんに敬意を表したい。茨城県は科学技術や農業などのコンビネーションが素晴らしく,また来てみたい」との言葉をいただいた。
今後も,様々な機会を通じて本県の素晴らしさをPRするとともに,国際交流の拡大など,「世界に開かれたいばらきづくり」を進めてまいりたい。