大好きいばらき県民会議設立20周年記念式典を開催した。
県民会議は,「共生・共創・共援」を基本理念として,県民,団体,企業,行政が手をつないで支え合い,「やさしさとふれあいのある茨城づくり」を進めることを目的に設立され,「福祉社会づくり」「生活環境づくり」「人づくり」「茨城の風土づくり」の4つを運動の柱として,各種事業を展開してきた。
地方創生が叫ばれる中,県民会議が取り組んでいる「地域コミュニティ活動の活性化による住民主体の地域づくり」や「県民・NPO・企業・行政による協働の推進」などが,地域の活力を維持するためにますます重要になっている。
県民一人ひとりが家族や地域の絆の大切さを再認識し,県民運動の輪がさらに大きく広がることを期待している。
都市計画道路上新町(かみしんまち)環状線の国道6号から県道取手谷中線までの区間1.4kmが開通した。
上新町環状線は,JR取手駅を中心とした市街地を環状に結ぶ全長約8.3 kmの道路で,昭和43年の都市計画決定以来,取手市と共同で整備を進めてきた。今回の開通で環状線の全区間が繋がったことから,交通渋滞の緩和や安全の確保,さらには地域の発展に大きく貢献するものと期待している。
また,取手市では,この10月に取手ウェルネスプラザをオープンさせるなど,健康で幸せに暮らせるまちづくりを進めており,この道路もウォーキングコースの一部に活用する計画だと伺っている。
引き続き,広域交通ネットワークを充実させるとともに,生活道路など県民の日常生活を支えるインフラ整備を着実に進めてまいりたい。
「茨城の塔」は,茨城県遺族連合会が,先の大戦で沖縄戦をはじめ南方戦線で尊い命を捧げられた3万8千余名の冥福と平和への祈りをこめ,昭和39年 11月,摩文仁(まぶに)の丘に建立したものだ。
19日には旧海軍司令部壕を視察,翌20日には50回目の遺族連合会主催の慰霊祭が行われ,狩野安会長をはじめとする遺族の方など47名が参列した。
今年は4月に,天皇・皇后両陛下が水戸歩兵第二連隊が玉砕したペリリュー島を訪問され,戦没者を追悼し,遺族の苦難の道を偲ばれたところだ。
戦後70年が経過し,戦争体験者は少なくなり,遺族の高齢化が進んでいる。今回の訪問において,改めて,戦争の記憶を風化させず平和の大切さを語りついでいくこと,そして,郷土茨城の発展に全力で取り組んでいくことを,激戦地沖縄で戦没者の御霊にお誓いした。
内閣府主催の中央防災会議防災対策実行会議「水害時の避難・応急対策検討ワーキンググループ」の第1回会合に出席した。
このワーキンググループは,9月の関東・東北豪雨による水害を教訓とし,今後の人命保護や重要機能の維持に必要な避難・応急対策を検討するために設置されたもので,内閣府からの要請を受けて委員を務めている。
私からは,今回越水した八間堀川は洪水予報河川や水位情報周知河川になっておらずこうした河川の情報周知について議論が必要であることや,職員が少ない自治体における応急対策,都市部における災害廃棄物保管場所の確保,外国人への情報伝達などに多くの課題があることを述べさせていただいた。
今回の災害における被害の実態や課題などをしっかりと伝えて,年度内に行われる取りまとめに反映させ,今後の災害対応に役立つものとしていきたい。
9月の関東・東北豪雨により,常総市をはじめ各地において,甚大な人的被害や住家被害などが発生した。
これを受け10月19日,法律に基づく被災者の生活再建への支援などに係る約13億円の補正予算を専決処分したのに続き,11月16日には県議会臨時会を招集し,今回の災害に係る特例的な措置として,関係市町と連携した生活再建への支援や被災された農業者・中小企業者の事業再開に向けた支援,河川や農地の災害復旧事業などを内容とする約135億円の補正予算案を提案し,同日可決いただいた。
一方,今後の国の動向等を見据える必要がある,農業共済の補償対象とならない収穫後の米の浸水被害への対応など,課題もまだまだ残っている。
引き続き全力で復旧・復興に取り組んでまいりたい。
霞ケ浦における調査研究や環境学習,市民活動支援の拠点である霞ケ浦環境科学センターの開設10周年記念式典を開催した。
霞ケ浦の調査研究・水質浄化活動に尽力された方々や団体の表彰などのほか,東京海洋大学名誉博士「さかなクン」による記念講演が行われ,出席した大勢の子ども達は,楽しみながらさかなに関する知識を深めてくれたことと思う。
霞ケ浦の水は,筑波山を経由し県西地域にも送られ農業用水や水道水,工業用水に使われるなど,広い範囲で利用される重要な資源であり,県では森林湖沼環境税を活用した下水道接続支援や高度処理型合併浄化槽設置補助など,水質保全対策に積極的に取り組んでいるところだ。
平成30年には本県で2回目の世界湖沼会議が開催される。霞ケ浦のさらなる水質浄化に向けて県民の気運醸成を図っていきたい。
11月5日から今年度の「いばらきを知ろう!大キャンペーン」をスタート,銀座の茨城マルシェでキックオフイベントを開催した。
イベントでは,新キャンペーンスローガン「のびしろ日本一。いばらき県」を発表するとともに,よしもと人気芸人等が多数出演するPR動画を公開。また,茨城の魅力をPRする新ユニット「のびーるいばらき宣伝隊」結成を発表し,古河市出身の綾部祐二さんと石岡市出身の渡辺直美さんへ「のびーるいばらき宣伝隊長」を委嘱し,さらに,県非公認・納豆の妖精「ねばーる君」にもかけつけてもらった。
今後,「のびーるいばらき宣伝隊」を中心に,テレビや雑誌などでのPRや,イベント出演などを通じ,農業産出額全国2位の農産物,冬のあんこう鍋などの魅力的な食,科学技術の集積など,本県の素晴らしさを全国に発信し,イメージアップにつなげていきたい。
「のびしろ日本一。いばらき県」PR動画
都内において,いばらき産業立地セミナー・交流会を開催した。
セミナーには,237社・503名の方が参加し,大和ハウス工業(株)の浦川常務,高周波熱錬(株)の溝口社長にご講演いただき,茨城の高いポテンシャルへの期待や本県の企業誘致に対する積極的な姿勢などを評価いただいた。
本県は,圏央道沿線地域をはじめ企業立地の動きが活発となっており,11月4日に公表された平成27年上期の工場立地動向調査でも,平成25・26年に引き続き,工場立地件数,工場立地面積,県外企業立地件数の3部門全てで全国1位となった。
これらは,充実を図ってきた陸・海・空の広域交通ネットワーク,東京に近接しながら地価が割安であるなど本県の立地環境が高く評価された結果と考えている。
企業誘致は,地方創生においても,働く場の確保という点で大変重要であり,引き続き,市町村等とも連携しながら,積極的に取り組んでいきたい。